民間メディカルディレクター(MD)とは

消防でのMCにおいては教育された救急救命士に対しての指示するのに対して、民間でのMCにおいては臨床経験がほとんどない救急救命士に指示を出す機会が多く、指示を出す民間MC医師は、よりMCに関して精通している必要がある。 さらにメディカルディレクターは地域MCに深く関与し影響のある医師とすべきであるとの考えのもと、民間メディカルディレクターは、日本救急医学会指導医資格を有する救急医師であること、日本救急医学会が実施する「メディカルコントロール医師に対する研修アドバンス」の受講を必須とすることとした。 実際に、消防非常備地域における救急活動は、地域メディカルコントロール体制や県メディカルコントロールら体制の承認のもと指示・指導・事後検証・再教育体制がなされなければならないため、メディカルディレクターは救急医学会の指導医資格を有し、地域メディカルコントロール協議会との十分な協議と実際の活動における綿密な連携を保つことができるものがその任にあるべきである。

統括医療体制における民間メディカルディレクターの資格要件

(下記の1-5のすべての要件を満たし、かつ民間統括指示医師講習を修了したものは統括指示医師として当機構への申請が可能である)
1.3年以上、民間MC医としての経験を有すること
2.地域MC協議会に緊密な連携を構築できる医師であること
3.日本救急医学会の専門医であること
4.日本救急医学会の実施する「メディカルコントロール医師に対する研修」アドバンス講習の受講または講師、あるいは日本臨床救急医学会・厚生労働省・日本救急医療財団の行う「病院前救急医療体制にかかわる研修」などの受講または講義の経験があること
5.病院前救急医療のメディカルコントロールに対する以下のいずれかの経験の一つに該当すること

(ア)メディカルコントロール協議会での役職あるいは業務についた経験を有すること
(イ)医師免許取得後の救急車同乗(12時間以上)を通じて、救急隊員が現場及び搬送途上で行う業務を理解していること。
(ウ)消防学校での救急隊員教育または、救急隊員を対象とする救急救命士養成所での救急救命士教育において、講義もしくはシミュレーションの指導経験を有すること。
(エ)病院前救急現場(ドクターカー・ドクターヘリ、病院救急車の同乗、その他の救急搬送などを含む)での医療経験があること。
(オ)消防機関の指示・指導医として委嘱され、オンライン・メディカルコントロールの直接的指示や事後検証・プロトコルの策定を行ったことがあること。
(カ)病院前救護の現場(地域包括医療での病院前活動や地域で行うスポーツイベントやマスギャザリングイベントなどの病院前救護や救護所など)での医療経験があること。

民間メディカルディレクター(MD)医師認定・更新制度

お問合せ

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